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呪われた町 -Gra_Doal-
海に面した綺麗な港町『グラー・ドール』。そこはあまりの美しい海と富により、悪魔から狙われていた。そして悪魔により呪いをかけられて乗っ取られてしまい、美しい海は黒く染まってしまった。それを【黒の海】と町の人々は呼んだ。
それがちょうど千年前。そのころから始まった祭りがあった。
「もうすぐ祭りね~。ミーシャ。」
「そうだね。ユリア。そうだ、町の踊り子なんでしょ?ハウワー!」
「そうなの...でも、なかなかうまく出来なくて。今日も練習。」
「大変だねー。」
町の学校から続く坂道を下る3人の少女。一番背の小さい少年のようなミーシャ。可愛らしい服装のユリア。ふわふわっとした長髪のハウワー。3人は幼い頃から大変仲良しである。
「おーい!ユリアー!」
坂をかけてくる3人の少年ら。ユリアに声をかけたのは短髪の少年ノイリー。
「なに?」
「明日、【最後の祭】だろ?みんなで一緒に回ろうぜー!」
【最後の祭】というのはこの町を悪魔が支配し始めた頃からある祭りである。
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