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ハウワーとユリアはミーシャに抱きついた。ミーシャは「濡れちゃう」と言いたげにバタバタする。
「生きてて良かったー!」
「無事だったんだー!」
二人はそのまま泣き崩れた。もう亡くなったと思っていた人が目の前にいるのだからムリもない。
「え?!ほんっとうにミーシャか?!」
「どうやって生きてたんだ?!」
ノイリーが疑い、シュンは先程からの疑問を投げ掛ける。
「...!」
身ぶり手振り伝えようとするが、言葉がでないので全く伝わってこない。
「ミーシャ、字まだ書けるよね?」
ユリアはくじを作ったであろう紙と鉛筆を差し出す。ミーシャはそれを受け取り、ユリアに笑みを向けると紙に書き始める。
「『わからないけど、生きれた』?なんだそりゃ?」
ミーシャは紙を見せた。ノイリーが突っ込みを入れる。シュンが先程のユリアのような目の輝きを放ち始め、また質問を始めた。
「リィラはどうしたんだ?足のその痕はなんだ?食べ物は?服はどうしたんだ?」
「シュン、落ち着け。」
「わ、悪い。」
ミーシャはその列車のような質問の答えを紙につらつら書いている。
「『リィラは亡くなっている』。でも、ミーシャは生きてるんだ。」
アエルが不思議そうに応えた。
「『痕は足枷で、この前壊した』?ミーシャそんなに力持ちだった?」
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