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「また会えるなんて思ってなかったから、凄く嬉しいよ。」
アエルはミーシャに囁くように言った。ミーシャは少しくすぐったそうにしていた。
「ちょーーーーっとーーーー?」
入り口のところで扉にもたれ掛かって立っているのはユリアだった。キレているらしく、血管が浮き出そうだった。その様子を後ろからハウワー、ノイリー、シュンが覗いている。
「あ、おかえり。皆。」
アエルは少し気まずそうな顔をした。ミーシャはあの時の如く両手で顔を隠した。
「まーったく、二人きりだからってイチャイチャしないでよねー!」
「ユリア、ひがみにしか聞こえねーぞ。」
「ノイリー、何か言った?」
「イエナンデモナイデス」
「まあまあ...」
ハウワーが宥めにはいる。ユリアはこのまえ彼氏に二股かけられたのが発覚して別れたのだった。
「ほいほい、男どもは外出て出て!」
ユリアはそのまま勢い任せにノイリー、シュン、アエルを外に出す。全員出たのを確認し、ユリアが持ってきたタオルでミーシャを拭く。ハウワーは昔のミーシャのようなショートヘアにする。ミーシャは大人しく切られている。
「あなた、本当にミーシャ...?」
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