祭りに向けて -Feniita-

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「な、ナグゥ...お、降りて。」 「ぎゃー!ミーシャが潰れる!」  ユリアとハウワーは涙を流すナグゥを違う意味で涙を流すミーシャから急いで下ろす。ミーシャは大きく深呼吸をする。その姿を見ていたナグゥが涙を引っ込めて一言。 「ネーネってそんなにちっちゃいっけ...?」  ピシッとミーシャら3人の空気にヒビが入る。 「ナグゥが大きいんでしょうがー!」 「えぇー!」  ユリアとハウワーがナグゥに向かって叫ぶ。 たしかにナグゥは中級校の女の子のなかでは背が高い。男の子にも負けないくらい。そんなことは知らず、ミーシャはガクンと肩を落としている。 「ミーシャ!ナグゥは中級校のなかでもかなり大きいから!」 「ちょ、ユリア先輩!?かなりってなんですか!?ハウワー先輩もコクコク頷かないでくださいよ!」 「7年前はおっきいお姉ちゃんだもんねぇ...」 「そ、そうだよ!私は7年あっちにいたから成長が難しかったんだよ!」  ハウワーの言ったことをもとにミーシャは適当なことを言っている。  実際ミーシャとナグゥが別れたのはナグゥが初級校に入る前のはなし。その間にナグゥは成長していっている。 「うお!?」     
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