0人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
「な、ナグゥ...お、降りて。」
「ぎゃー!ミーシャが潰れる!」
ユリアとハウワーは涙を流すナグゥを違う意味で涙を流すミーシャから急いで下ろす。ミーシャは大きく深呼吸をする。その姿を見ていたナグゥが涙を引っ込めて一言。
「ネーネってそんなにちっちゃいっけ...?」
ピシッとミーシャら3人の空気にヒビが入る。
「ナグゥが大きいんでしょうがー!」
「えぇー!」
ユリアとハウワーがナグゥに向かって叫ぶ。 たしかにナグゥは中級校の女の子のなかでは背が高い。男の子にも負けないくらい。そんなことは知らず、ミーシャはガクンと肩を落としている。
「ミーシャ!ナグゥは中級校のなかでもかなり大きいから!」
「ちょ、ユリア先輩!?かなりってなんですか!?ハウワー先輩もコクコク頷かないでくださいよ!」
「7年前はおっきいお姉ちゃんだもんねぇ...」
「そ、そうだよ!私は7年あっちにいたから成長が難しかったんだよ!」
ハウワーの言ったことをもとにミーシャは適当なことを言っている。
実際ミーシャとナグゥが別れたのはナグゥが初級校に入る前のはなし。その間にナグゥは成長していっている。
「うお!?」
最初のコメントを投稿しよう!