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「デートしたら?ずっとここにいるのも暇でしょ?」
ユリアはニヤニヤ。いつぞやの嫉妬はどこにいったのだろうか。ナグゥはポカンとして、この空気がよくわからないようだ。
「え?ネーネ、誰かと付き合ってんの?」
「ミーシャ、誰にも言ってなかったの?!」
「え?うん。」
ミーシャは7年前のあの日、アエルと恋人になったことを誰にも言わなかったようでこの空気がナグゥに伝わっていなかった。平然と言ってないことを返答するミーシャにユリアとハウワーが衝撃を受けている。
「二人...言うの?」
「言わないの?!」
「は、恥ずかしくないの...?」
真っ赤になるミーシャ。二人はミーシャがこういうものに耐性がないことを思い出した。
「そうだ、ナグゥ。時間大丈夫?そろそろ日が落ちるよ。」
シュンがそう言うと小屋の隙間から入る光が弱くなっていることに全員が気付く。中級校のナグゥにとっては遅い時間である。
「大変!私、帰りますね。ネーネのことは誰にも言いません!それじゃ、ネーネまたね!」
「うん。ナグゥ、またね。」
「私、表まで送るね。」
ナグゥとハウワーは小屋をあとにし、表の道へ歩いていった。残った皆は明日の祭りのことを話し合う。
「まずは服ね。私が可愛いの持ってくるから!任せて!」
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