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【ハヤト クサカベ(20)】
種族 人
職業 勇者
レベル 12
HP 2850
MP 1567
STR 83
VIT 66
……
攻撃力や防御力などの数値が並ぶが、その数字がどう反映されるのか分からない。俺は適当に流して、サッとジジイが口にしたスキルの所までスクロールした。
【ギフトスキル】
光魔法 Lv.-
鑑定 Lv.MAX+α
無詠唱発動
魔力操作補正
身体能力補正
魔法LV限界突破
:
:
(転移)
(異世界転移)
ずらりとスキル名が並ぶ。流石勇者()。最後の2行には灰色の文字で『転移』と『異世界転移』とある。今のところ使用不可か。
で? いつ俺が勇者として魔王を倒すことに同意した?
「魔王討伐って、俺がやる必要あんの?」
ジジイは変わらず髭を撫で笑みを湛えていたが、心の中では俺の事を罵ってんだろうな。
「そう思われるのも無理はない。ただ、勇者様のスキルには『異世界転移』というものがございまして、魔王討伐後に解放されるのです。ですから――」
「あー、はいはい。戻るためには選択の余地なしと」
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