二章

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【ハヤト クサカベ(20)】 種族   人 職業   勇者 レベル  12 HP   2850 MP   1567 STR  83 VIT  66 ……  攻撃力や防御力などの数値が並ぶが、その数字がどう反映されるのか分からない。俺は適当に流して、サッとジジイが口にしたスキルの所までスクロールした。 【ギフトスキル】 光魔法  Lv.- 鑑定   Lv.MAX+α 無詠唱発動 魔力操作補正 身体能力補正 魔法LV限界突破 : : (転移) (異世界転移)  ずらりとスキル名が並ぶ。流石勇者()。最後の2行には灰色の文字で『転移』と『異世界転移』とある。今のところ使用不可か。  で? いつ俺が勇者として魔王を倒すことに同意した? 「魔王討伐って、俺がやる必要あんの?」  ジジイは変わらず髭を撫で笑みを湛えていたが、心の中では俺の事を罵ってんだろうな。 「そう思われるのも無理はない。ただ、勇者様のスキルには『異世界転移』というものがございまして、魔王討伐後に解放されるのです。ですから――」 「あー、はいはい。戻るためには選択の余地なしと」     
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