二章
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ベルネの家族にも状況を知らせたが、報酬を貰えれば、後は好きなようにと言った感じだ。正義感など持ち合わせていないため、家族の在り方などに口出しするつもりはない。 が、ベルネの報奨金はベルネのものだ。こいつが起きるまでは俺が預かることにした。 ただ、当の本人は一月経った今もまだ目を覚まさない。 「いい加減起きろよ、この…」 俺は口を噤んで、ベルネの冷たい手を握った。
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