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「相談事というか、単刀直入に私の思いを言うんだけど、植野くんのことが、クラス発表のあの日から好きでした!!」
言った。言ってしまった。
その事実に再び頬が赤くなる。
肝心の植野君は目をぱちくりさせていた。
「え、山伽さん、あの頃から僕のことが好きなの?」
私は無言で激しく何度も頷く。
すると植野君も頬を桃色に染めた。
「あの時、気が合う子が一緒のクラスになったんだなぁーって思ったけど、そっか、嬉しいな。僕も山伽さんのこと好きだよ」
ニカッと笑う植野君。オッケーを貰ったという事実に更に顔が赤くなる。
すると、いきなり植野君がスマホを取り出して、インカメラで私とのツーショを画面に映し出した。
画面に映った二人は、同じ様に頬を桜色に染めていた。
「こうしてみると、二人とも頬が桜色で、あの時の桜を切り取ったみたいだね」
「そうだね」
そんな顔が真っ赤な同士な二人はお互いの顔を見合わせて、暫くクスッと笑い続けていた。
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