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彼女は何事もなく帰宅した。もうすぐ夕暮れの時なので、小学生に帰宅を促すチャイムが鳴り響いている。
すると玄関の鍵が開く音がした。
恐る恐る見に行ってみると…
「…あの、飯沢純玲さんですか?」
そこには中学生か高校生らしき少年が居る。
「そうですけど……というか、どちら様ですか?ここ、私の部屋なんですけど…。」
「何で手紙の返事くれなかったんですか?」
「まさか、あなたが…。」
「はい、僕が手紙を入れた本人です。」
(見た目的に高校生くらい?だけど嫌な予感がする…、警察に連絡しないと!)
純玲はスマホを取り出そうとした。
が、ストーカーに倒されてしまいスマホが遠くに行ってしまった。
「あれほど"愛してます"って言ったのに…。伝わらなかったんだ。」
彼女の腰あたりに少年が跨って言った。
「学校行く途中も帰る時もあなたを見てた。飲んでたコーヒーのストローを盗った時も、一回目の手紙を入れてあなたが郵便受けの中をチェックする所もずっと見ていた。だけど…」
(見かけによらず、力が強い…!!)
「初めて見失った。この世で1番!好きな人を見失ったんだ!」
「でも、もう大丈夫だ。二度と見失ったりしない。僕は貴女が好きなんだ。たとえ拒絶されたって何されたとしても、僕の愛は変わらない。」
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