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――あれから間もなくして、オレ達の高校も夏休みに突入した。
旅行なんてまだまだだと思っていたら、案外あっという間に来るもんだ。
あっつい日差しが照り付ける中、オレはコンビニの前で膝をおっぴろげて座っていた。
懐かしいよなぁ。
よく仲間とコンビニの前でたむろったよなぁ…。
で、しょっちゅう客や店員に嫌な顔されたっけ。
そんな中学時代を思い出し、苦笑する。
その時、
「克巳」
不意に名を呼ばれた。
すぐに顔を上げると、目の前に立っていたのは、待ち望んでいたタケルの姿。
「よ、よぉ」
オレは照れ気味に挨拶する。
タケルとの温泉旅行…この日をオレはどんなに待ち望んだことか…。
くぅぅ。
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