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今回は高支那の車で行くらしいから、集合場所はオレとタケルの家から近い、このコンビニの前って事になったわけだが…
その高支那はまだ来ていない。
恩田は…
――って、向こうからやって来るのは、間違いなく副担任の恩田だ。
どうやらここまで少し距離のある奴は、バスを使って来たらしい。
「おはようございます。鬼頭くん、赤木くん」
いつもの事だが、男のくせに妖艶に笑ってやがる。
柔らかな顔立ちに柔らかな栗色の髪質。
こういうのを、世の女どもが泣いて喜ぶ「美形」と言うんだろう。
オレは目を細め奴を睨みつけた。
タケル以外の美形の男はこの世からいなくなれ、と言わんばかりに。
――さて、と。
後は高支那待ちだが、これがなかなか来やしねぇ。
車を運転するヤツが一番に来いよなー、と勝手にむくれていたオレが、ふと横を向いたら――
ヤツが!恩田が!!!
タケルにあやしい行動を仕掛けていたっ!!!
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