305人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
「どうぞごゆっくり」
三影千早はそう一言告げると、この場を去ろうとした…
その時だった!
ヤツはタケルの傍を通り過ぎる際、なんとタケルの首筋に自分の指を這わせやがった!
目の当たりにしたオレも驚いたけど、タケル自身も一瞬ビクッと身を引いていた。
それからクスリと笑うと、
「首筋に髪の毛が…」
などと涼しい顔をして言いやがる。
そして何事もなかったように去って行く。
タケルへのその行為に、恩田は気付いてなく、高支那は気付いていたのか、しばらく三影千早の後ろ姿を睨むように見つめていた。
三影千早――もしかしたら、最大の要注意人物かもしれない…?
気をつけねば…
最初のコメントを投稿しよう!