6 温泉に行こう

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オレはタケルと高支那のいる部屋に、いきなり乗り込んだ。 ――あれ? なんか気まずい雰囲気??? 高支那は窓の側で突っ立ったまま怖い顔してるし… タケルは座り込んで、なんだか身を固くしてる…。 ――ハッ!!! な、なんかあったのか!? オレは2人の顔を交互に見つめた。 すると高支那は、 「少し外を散歩してくる」 そう言って、スッと部屋を出て行こうとする。 オレはその背に声をかけた。 「さっき、昼食を用意してくれてるって、三影さんから連絡があったけど…」 ――が、高支那は一言、 「いらない」 そのまま部屋を出て行ってしまった。 なんだ?高支那のヤツ…。 まあ、いいけど。 「なっ、タケル、腹減った。飯食いに行こうぜ」 「あ、ああ」 時間はちょうど12時。 オレとタケルと恩田は別棟に用意してあるという部屋へ向かった。 そこはそう広くなく、食べるためだけに用意された部屋のようだった。 中に入ると、すでに懐石風の料理がちゃんと並べられていた。 「高支那の分、オレ食うから」 朝食を食べていないオレの腹は、ぐうぐう鳴りっぱなし。 料理に飛びついたオレを、タケルと恩田が笑いながら見ていた。
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