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「よし!腹もいっぱいになったことだし、温泉に行こう!」
「これからか?」
とタケル。
「僕はもう少し後で行きますよ」
と苦笑いの恩田。
「タケル、露天風呂行こうぜ。露天風呂!」
この時のオレの顔は、かなりニヤけていたかもしれない。
オレは喜び勇んで速攻で部屋へ駆け戻った。
もちろん、タケルと温泉に行くためだ!
温泉~。温泉~。
鼻歌まじりにオレが浮かれていると、すぐ後に部屋に戻って来た恩田がこんなことを言う。
「やっぱり僕も行こうかな」
なにっ!?
オレは恩田をギロッと睨む。
「恩田は来るな!」
「どうしてです?」
恩田はクスッと笑う。
「あんた、タケルに手ぇ出しそうだからな」
「そうですね。手を出さずにはいられないでしょうね」
のうのうと言いやがる。
あぶねぇあぶねぇ。
こんなヤツとタケルを一緒には行かせられねぇー!!!
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