6 温泉に行こう

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「よし!腹もいっぱいになったことだし、温泉に行こう!」 「これからか?」 とタケル。 「僕はもう少し後で行きますよ」 と苦笑いの恩田。 「タケル、露天風呂行こうぜ。露天風呂!」 この時のオレの顔は、かなりニヤけていたかもしれない。 オレは喜び勇んで速攻で部屋へ駆け戻った。 もちろん、タケルと温泉に行くためだ! 温泉~。温泉~。 鼻歌まじりにオレが浮かれていると、すぐ後に部屋に戻って来た恩田がこんなことを言う。 「やっぱり僕も行こうかな」 なにっ!? オレは恩田をギロッと睨む。 「恩田は来るな!」 「どうしてです?」 恩田はクスッと笑う。 「あんた、タケルに手ぇ出しそうだからな」 「そうですね。手を出さずにはいられないでしょうね」 のうのうと言いやがる。 あぶねぇあぶねぇ。 こんなヤツとタケルを一緒には行かせられねぇー!!!
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