鼓動

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「レリア、起きて」 こんな時間か、少し寝すぎたようだ 「約束の時間まであともう少しよ、急いで」 僕は急いで身支度をし、お店の中で待つことにした カランコロン 「すみません、昨日頼んだ者なのですが」 「はい、もう薬はできています」 「本当ですか!!いやー、あなたが! 本当にありがとうございます!!」 そう言って目に涙を溜めるおじさま 奥の金庫から薬を持ってきて、 おじ様が持っていたマジックボックス(なんでも収納してしまう袋、サイズによって量が決まっている)に仕舞った 「代金はおいくらでしょうか??」 「材料費の1500ガロンでいいですよ」 「!?」 「そんなわけにはいきません!! 村から用意してきた1万ガロンをお受け取りください!!」 1500ガロンがどのくらいの価値か、 簡単に言えば馬車が1台かえそのうえ従者を3ヶ月ほど雇えるくらいだ 1万ガロンなんて、1年遊んで暮らしても余るくらい そんな大金、きっと苦労して集めたのだろう 「そんな大金頂けません、残ったお金で村の皆さんに体力のつくものでも作ってあげて下さい」 「…っ!? ほんとに、ありがとうございます こんなに慈悲深い方だとは… お礼の意味も込めてせめて、2500ガロン受け取ってください」 「そんなにおっしゃるのなら… あぁ!それなら、これをもってかえってください」 「それはなんでしょう??」 そういっておじさまが受け取ると 〝それ〟は強く光った 「それは、メライ石といって砕けば薬に、茹で汁からは体力の増加に役立つ成分が出る、珍しい石です。ぜひそれを使ってご飯を作ってあげてください」 「そんな珍しいものを!! 本当に本当に!ありがとうございました!!」 そう言っておじさんは村へと帰っていった
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