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「見つけたんだよ、輸送中のトラックをな……放って置けないだろ?同族を見殺しなんて」
同族──それは彼が蟲力者だと意味していたことは考えなくても分かった。
「そっか──」
「それでどうする?」
「どうするって?」
突然の質問で反射的にそう聞き返す。
「これからの話だ、お前は自由──だが少なくともその第一歩は俺が……俺たちが用意しなきゃいけない……周りを見てみろ」
そう言われて周りを見回すと一面木で覆われた深い森だと言うことに気づく。
「付いて来い、俺が街まで案内してやる」
これがボクとタクマの出会い、この日からボクの運命は変わったんだ。
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