第一章 彼の始まり

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第一章 彼の始まり

俺のこれまでの人生、とても良いモノではなかった。 子供の頃、母が突然浮気をし、父と俺を捨てて浮気相手の男と逃げた。その所為で父が自分を捨てて自殺をし、俺は同じ地元に住んでいる叔母に預けられた。 それから母や父の事を引きずってはいたが、そんな俺を励ましてくれていた幼馴染が居た。彼女は可愛く、綺麗で、誰とでも打ち解ける事が出来る優しい子だった。 そんな明るい彼女が、救われていた俺に.....。 「好きです!!貴方が大好きです!!貴方の心の傷を全部癒してあげたいとは言えない。でも!!貴方を幸せにしてあげたいの!!」 っと、言ってくれていた彼女に俺はOKを出した。 「...こんな俺だけど、君の事を絶対に大切にする」 っと彼女に言った。これに彼女は頬を赤く染めて嬉々とした顔で涙を流して、俺に抱き着いてくれた。 本当に俺自身、幸せだ....。彼女とのデートの際、彼女の為にバイトで貯めた金で買ったネックレスをプレゼントした。 その時も、彼女は嬉しそうにしてくれた。 「嬉しい....。私、今凄く幸せ...。貴方と恋人になれて凄く嬉しいの....」 「俺も...凄く嬉しいよ」
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