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もし陸上を続けるとか言ってたら、今とは違っていたかもしれない。タカトくんの別れ際の言葉がそんな感じに思えたから。
高校こそ別になったけれど、タカトくんとは友達の繋がりで連絡先を知ることが出来て、それで直接会えなかったけれど、文字だけのやり取りで何となく想いを伝えてみた。
「タカトくんのこと、好きだったよ」
「……俺も同じ」
「陸上、続けていれば違ったかな?」
「どうかな。でも、3年間……ずっと好きだった」
気のせいじゃなかった。わたしだけが想っていたことじゃなかったんだ。ずっと近くにいたし、話している時、お互いに楽しかったし。直接会えたらいいのになんて思うだけで、距離の問題もあるし連絡出来るだけでも良くて、お互いに想いを伝えられて良かったって思えた。
付き合うことは出来なかったし、文字だけの連絡しか出来なかったけれど、わたしの恋。初恋はずっとあなたにありました。彼もわたしのことを好きだった、それだけでそれだけでも、良かったです。
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