赤い勇者

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赤い勇者は、ステゴザウルスの背中から生えているように見えたんだが、足元を覆っていた木の枝のようなものをブチブチと蹴り上げて、勢いよく動き出したよね! そして、そのままステゴザウルスの背中を蹴ってジャンプしたんだわ。身長130センチほどの赤い勇者は、善良な一市民である身長170センチほどの俺にいきなり斬りかかってきたよね!びっくりだ、この野郎! 赤い勇者が俺の胸元に剣をつきたてる。俺はよけきれず、もろに、しっかりと、赤い勇者の赤い剣を心臓のあたりにくらってしまった。刺されたヶ所から炎が上がり、一気に燃え広がる。 ああ、なんてことだ。ただのサラリーマンの俺がコスプレ赤い勇者野郎の剣をくらって燃えている。俺は、こんなおかしな状況で死んでしまうのか?
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