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「ちくしょう!俺の炎が効かないってのか!魔王なんて勇者に殺される以外の存在価値ねえだろうが!ああ、しょうがねえ!しょうがねえや!俺がありったけの炎でてめえを燃やし尽くしてやる!」
そう言って赤い勇者は燃えた剣で何度も俺をぶっ刺してくるんだが、一時的に体が燃えてもすぐに炎が消えちまう。赤い勇者に明らかに焦りの表情が見えてきた。
「おい、なんだか分からんがお前無理すんなよ」
俺はそう言って、赤い勇者を軽く振り払ったんだ。
ほんの軽くだ。俺は、あくまでもちょっとうぜえから振り払っただけだったんだが、信じられないほど赤い勇者は勢いよく吹っ飛んで、10メートル先にいたステゴザウルスのボディにぶつかって血へどを吐いて倒れた。
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