おまけ「カバネとお菓子③」

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僕は両手に、バニラとチョコのソフトクリームを持って、カバネさんにそれらを見せた。 「ほら、カバネさん。約束のソフトクリームですよ、どっちがいいですか?それとも2人で半分こにしますか?」 不貞腐れていたカバネさんは、チラリとこちらを見て、ソフトクリームを持つ、僕の両手を掴んで引き寄せた。 「ちょっ、危ない!」 「これは両方とも、俺の!ヤシンにはあげない」 そう言って、2つのソフトクリームの先を、ぱくりとぱくりと食べた。 「…バニラが、一番好きかも…おいし」 呟きながら、カバネさんは口元に付いたクリームを、指で取って、その指をしゃぶった。 ああああああああぁぁぁ。 また始まったぞ、天使カバネが僕に攻撃を仕掛けてきた!! 「また落とすと、嫌だから……そのまま、持ってて」 「いや、でも、それだと、溶けてくるし…僕がひと口も食べられない…じゃないですか」 僕がそう言うと、カバネさんはチョコ味の方を、ぺろぺろと舐めて、その後に、僕に口づけしてきた。 「!!!!!」 「…ちょっとは味した?ヤシンには、これしかあげない」 カバネさんは上目遣いにそう言って、再びソフトクリームをぺろぺろと舐め始めた。 神様、これは一体なんの罰ゲームなんでしょう! 僕は今、すっごく鼻血吹きそうです! こんな時は、遠い異国の地の念仏とかを唱えれば、なんとか耐えられるだろうか… 僕は心の中で、なんちゃって念仏を唱えた、けど 「あ、クリーム溶けてヤシンの手にっ」 そう言って、カバネさんは僕の指を一生懸命舐め出して…。 くっ、可愛い…可愛すぎる その後、ヤシンは己自身と闘い続け、鼻血吹き出しを堪えたものの、理性は抑えられず、ソフトクリームをカバネが食べ終わったと同時に、襲いかかって、カバネに3日ほど口をきいてもらえなかった。 カバネさんにあげるお菓子は、色々厳選しないと!僕はまた一つ学習した。
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