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４
訴えるように声を上げ、目を開けるとそこはベッドの上だった。生きているのか……。身体を起こすと、ベッドの周りにいた若い女性の視線が向けられる。しかも、３人分。俺が真っ先に気になったのは髪色だった。ピンクに黄色、青。服も見慣れないものだし、コスプレイヤーにでも囲まれているのか。それに、部屋自体もよく見ると、木材やレンガで作られていて、まるで外国に来たみたいだ。一体どうなっている。
「……サムなの？」
ピンクの髪をした女性が口を開いた。自分は彼女を知らないが、相手は名前を知っているのか。俺が返事をすると３人はたちまち笑顔になった。黄色い髪の少女が俺に飛びつき、頬ずりをする。
「やったあ。サムが生き返った」
少女は何度も名前を連呼した。サムって言っているのか、この人たち。なら、人違いじゃないか。俺は少女の肩を掴み、自分から引き剥がす。
「ごめんなさい。俺、サムじゃないです。勇です、御剣勇」
改めて名乗ると３人はお互いの顔を見合せた。
「マギサ、これは一体どういうことだ」
青髪のポニーテールをした女性がきく。考え込む様子からピンクの髪の子がマギサだろうか。
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