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僕は今から童貞でなくなる。
ついに今まで知り得なかった快楽のジャングルに足を踏み入れることができると思うと僕の胸は更に高鳴った。
女は僕の上に股がり、ほのかに口元に手をやり、出てくる唾液を僕の陰部に塗った。そして女は自らの秘所を開き、僕の棒をその場所へと誘導した。
女の股がじっくりとコマ送りで近づいてくる。僕の先端が女の肉壁にあたり、やがて内部に侵入しようとしている。まるで自分の息子すらも僕を焦らそうとしているかのように、なかなか内部に入ろうとせず、途中で壁に突っ返される。3度目のトライでようやく内部へと入り、ずんずんとその奥に進んでいった。僕は海底探査ロケットが氷河に囲まれる海底の中を進んでいくことをイメージしていた。岩壁に機体を当てればアウト。ゆっくり、優しく。やがて肉壁自体がぐにゅぐにゅと動き、僕の棒を迎え入れようとしていることに気付く。そうして迎えられるがままに動かされる僕の棒は、もはや主体性を失い、ただひたすらに進むべき道を進まされていた。
「入ったね。」妄想の世界に入り浸っていた僕に突如、言葉少なに女が話しかけた。
その言葉からやはり僕は改めて認識した。もうこの瞬間から、僕は童貞ではないのだ、と。もうかつての、何も知らない世界には戻れない。
やがて女は静かに腰を上げ、動き始めた。
ぺちん。
一回腰を下ろされる時に鳴る、どこか滑稽な音が僕と女が繋がっていることを示していることに気付くと、肉棒からの刺激が脳全体をかけ巡った。
ぺちん。
二度目のピストン時には既に僕の全ての神経は肉棒に集まっており、女の中を全身全霊で感じ取っていた。
ぺちん。
三度目のピストン時、僕は果てた。
女は気づかず腰を上げ、むしろよりペースを上げようとしているがもう僕は終わってしまっていた。
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