2、伊藤と山本

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 「じゃあ、それとなく探るでもいいからさ。ほら、伊藤だって知りたいだろ?」  そんなことはない、と言いきれないのが辛いところだ。  「・・・あんま期待するなよ」  そう言うと、伊藤は徐に席を立った。  「さすが伊藤!いや!ここは『さすが、お口ずっしり重男君』と言わせてもらおう!」  訳のわからないことを言って盛り上がる山本を尻目に、今後何があってもこいつにだけは絶対秘密を漏らすまいと堅く心に誓い、伊藤は教室を後にした。
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