3話 侵食体

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きっとここは自宅のベッドか。 沈み切った意識は考える事すら拒否した。 再び視界がぼやけてくる。 ただ不思議な触感を感じる。 私の頭を優しく撫でる、誰かの素手の感覚がある。 でもそんな事はどうでもよかった。 再び意識が遠のいていく。 そしてゆっくりとまた、眠りについた。 「大丈夫、わたしが君を守るから。 おやすみなさい。」 その誰かの優しい声すら聞こえないままに。
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