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近未来、機械に仕事を奪われた人間たちは、自らが作り上げた社会システムにより生きる目的を失なっていた。しかし、逃げる事など叶わないのだ。ただ消費するだけの存在に成り果てるしか。
生活保護によって、最低限生きる権利が保障された人間達は、目的無く快楽だけを求め堕落し、やがてその数を減らしていった。
肉体の老化防止が進み寿命も飛躍的に延びて、若さを保ったまま、政府から百歳までの寿命が保証されている。百歳を迎えた人間は安楽死と、クローンによる新しい肉体への更新及び寿命延長が選択出来る。
ここはユートピア。人類が地球に誕生して以来、夢見ていた理想の世界。
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