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ミナミのアメ村を挙動不審にうろついてみる。
困ったことが山積みだ。 問題はひとつひとつ忘れていこう。
問題1・これからどうするか。 忘れよう。そんなことは自分で決めなくて良い。
自然に身を任せよう。 自然との不調和により自然破壊が産まれたのだから。
自然と調和しよう。 いきなり僕はその場で寝っころがった。 疲れたら寝る。自然の法則だ。
太陽がまぶしい。アスファルトが熱い。
繁華街の路上で寝る。これすなわち、社会からすると不自然である。
だがしかし、社会とは自然に抗った人間の、人間のための世界。社会に抗ってこそ自然体。僕は正しい。
目をつぶって寝ようとしていると、急に影が光を遮断した。
「あれあれあれ~?お兄さんどうしたの~?」
6人の若者が馬鹿をしたように笑いながら僕を囲んでいる。 ファッションチェックをしよう。
髪型、モヒカン三人、オールバック一人、ロン毛一人、スキン一人。
服装は70年代イギリスパンクを意識している。 やれやれだ。チーマーってやつか?
僕は言った。
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