一週間前

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「今日はオーディションに参加してくれて誠にありがとうございます。劇団ショートケーキへようこそ。今回はチーム分けをして、それぞれテーマに沿ったお題を出します。話も役も自由です。ただし、今回は三十分で作ってください。それでは、ここにあるくじを――」  目の前に置かれた白い箱。普通ならただの白い箱。でもこれは運命の箱。  私のこれからを決める……目の無いサイコロ。  順番に引いていって、私は祈りながら手を差し入れた。  細長い白い紙の先に、赤のマーク。今日つけてきたリップティントと同じ赤。  要するに、同じマークの色同士がチーム。と言う訳であった。 「青の人ー!こっち来て下さーい!」 「緑の方はいらっしゃいますか?」
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