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「ここのカフェのケーキ、本当に変わらないよねー。」
「そうかな?何となく甘さ控えめになった気がしない?」
東京郊外の小さなカフェ「チェンジ」。ゆるーく喋りたい時はいつもここ。夜遅くまで営業してくれていつも感謝です。
あのラインの後、『ちょっと会わない?』なんて桃子が言うから、帰って寝たい気持ちを抑えて会うことにした。最近会ってなかったしね。
「美玲に会うの久しぶり。最近どうよ?」
「んー……ぼちぼち、かなぁ?」
「何それ?何かあったの?」
桃子が食べてる季節のフルーツケーキ美味しそう……じゃなくて、私の言い方で察してくれる彼女は本当に優しい。
桃子とは家が近所で親同士も仲良し。大学までずっと一緒だった腐れ縁なら、考えてることもお見通し……なのかも。
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