第1章 初めての告白

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言いにくかっただろうけど、断った。 大体そんなに返事急かす!?私の読んでる「triangleLove」だと「返事くれるまで待つから」なんだけど!(怒) まったく。そんなんだからモテないのよ! そんなことを一人で考えていると、将が意を決したように口を開いた。 「僕も...初心者だから...その、少しずつ特訓していって...みたいな...。」 「あ~~え?」 特訓、ねえ。 「んー。いんじゃない?」 私がそう言った途端、将の顔がぱあっと輝き出した。 「じゃあ...よろしく...。」 「んー。特訓ってさあ、デートとかしてみて、ノートとかに日記と改善点を書いて回すっていうのはどう?」 「じゃあ...それで。」 ふん。やっぱり決めてなかったのか。これだから現実(いま)の男子は...。それにしても私、よくこんな案が浮かんだなあ。私って、天才? いかんいかん。自画自賛してしまったわ。 「それで、いまからどうするの?」 今は放課後、つまり学校終わってる。 「あっ、じゃあ...交際日記買いに...。」 「んじゃ、そうしよっか。」 んー?交際日記?まいっか。     
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