4 Side:店長さん。

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あれから2週間が過ぎた。 今日は桐子の就活第1社目の面接と実技試験だとか。 昼間は爆睡の俺を気遣って、連絡は入れないよ、って言ってたけど果たしてどうだったんだろうか………と、考えているうちにもう少しで彼女がバイトに入る時間だ。 ♪♪♪~ 入店チャイムが響き、桐子がふわふわした髪の毛を揺らしながらやって来た。 目が合うと、右手の親指を立てて満面の笑みを浮かべている。 「即決、頂きました~!」 「おめでとう!!」 頭をわしゃわしゃと撫でると蕩けそうな笑顔。 聞けば、第一志望は件のひかりちゃんに紹介された会社だったそうで。 彼女からの推薦もあって即決となったらしい。 「合格おめでとう。これでもうここのバイトも終わりが見えて来そうだね?」 卒業まで、もう1年を切っている。 一緒に働けないのは少し、寂しいけど。 その代わり、家に帰ればいつも彼女が迎えてくれる。 しんみりした気持ちの俺に気付いたのか、桐子はふわりとした笑顔を見せてくれる。 そして、ゆっくりゆっくり、言葉を紡いでくれるんだ。 「店長さんと、バイトって関係は終わりですが、これからもずっと一緒、ですよ」、って。 [Fin. ]
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