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あまりの食いっぷりに人だかりができている。
「あっ」
ついにスープが飲めるレベルまで達した。いやこの料理になれてしまっただけか。
そろそろ、食い溜めも2500を超える。25人分換算だ。
「おかわり」
1000程度余ったいた資金ももう300ぽっちしか残っていない。
ここまで来ると店主も何も言わなくなった。ただ黙々と麺をゆで、汁をかけ出す。それを繰り返す機会に近くなっていた。
そうこうして金が150を切った頃。自分の箸がとまる。どうやら限界が来たようだ。
「これで終了か」
店主も相当疲れている。味も最初と比べれば美味くはなっており満足と言えば満足だ。
しかしシステム上の限界で止めるのは後でよく、今は限界を超えた限界への挑戦だ。
「おかわり」
会場はざわめく、食べるスピードが遅れて間違いなく満腹なのを周りは理解しているのだろう。
「……」
店主は無言で料理を作り出す。それを食べる。もっともその食べる時間はさっきの10倍はかかっている。
1口食べるごとに飲みの後のような吐き気が襲ってくるがまだたえられなくはない。そうして一杯また一杯とおかわりを要求する。
「おか……わり」
『エラー所持金がありません』
称号、暴食を手に入れました。称号……
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