48人が本棚に入れています
本棚に追加
/636ページ
幾つかの称号が手に入る。幾分か楽になった気がする。
「所持金がつきました。ご馳走様です」
椅子から上がれば、周囲からは拍手があがる。いったい何が私を惹きつけたのかそれはわからない。
本来は重い足取りになるものだが、思いのほか軽やかであった。ただ走る気は起きないのでそのままの歩きとなったが。
「トイレはどうなんでしょうねこのゲームは」
ない方が楽ですが、ないとトイレの仕方を忘れるという悲しい感じになってしまうので、できれば選択式等であって欲しい。
「まぁ、今気にしても仕方がないですね」
そうこうしているうちに街の門まできてしまった。しかし満腹は戻らない。さてどうしようか。
頭の中で考えれば解決する回答がでる。この場合は種族のポテンシャルであった。
どうやらこの種族は持久戦ではなく、短期戦用の種族らしい。簡潔に言えば満腹度を消費して身体を向上できる。
段階があるので、低いのから使ってみれば半分も使わずに飢餓状態に陥った。
「危ない危ない」
解除し、空腹を少し戻す。先ほどの吐き気は何処へやら今はもう何かを食べたくなっている。
「これは気をつけないといけませんね」
実際はどれくらいの強さがわからないが少なくとも長時間は体が持たないことがわかる。
最初のコメントを投稿しよう!