セカンドライフ

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 これの為に会社辞めるなんて馬鹿らしいと思う。だからかなり運が良かったんだろう。 「それに貴方は一括で支払いも済ませてますしね、そういう方は少ないんですよ。先に払ってた方が長期的には得なんですけどね」 「はぁ」  私も上司から貰ってなければ、1000万規模をポンと出せなかった。  「まぁ、安心してください。戻ってきたときのリハビリは完璧にしますから」  「その後の職は?」  「ドラマチックな事や半分も生き残れば他にもできますよ」  半分って、10何年も残れるとは思いませんが。  「なぁに、そんな不安なんなくて大丈夫です。世の中には100年たった後に普通の生活を送ってる人も居ますから」  触診やものものを済ませようやく服を着る。 「正直、私も老後になる前にやってみたくはあるんですよ」 「はぁ」  はぁとしかコメントができない。今でも若干の後悔はもっている。 「まぁ気負わずにどうぞ、神経質になるとつみますよ」  簡単にいう。……簡単に言う。 「それでは、後は着替えて7777号室へどうぞ」 「いい数字ですね」 「縁起がいいでしょ」  そういわれ、部屋を後にする。その後は着替え、看護師につれられエレベーターにのる。  ブォォォーン     
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