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私はどのように地球と更新しようか悩んでいた。幸いなことに通信システムはまだ機能していた。しかし地球側の研究者達がそれをまだ受信しているのかわからなかった。タイムマシン実験は極秘であったため、通信するためのコードは一部の人にしか知らされていなかったのである。 「シュナイダー様。コールドスリープ中だった他4名を命令通り起こしました。全員、シュナイダー様と同じように脳波の微弱化が見られたので、まだ横たわらせています。それでよろしかったでしょうか?」 「ありがとう、GT。」 私は一人でも多くの人とこの状況を分かち合いたかった。自分だけではこの絶望的な状況を耐えられそうになかった。 私はメンバーが起きる前に状況を整理しようと、ホワイトボードに要点を書き始めた。 1 地球での1年は宇宙での9.6年(加速前) 2 到着日より50年過ぎている。 3 通信ができるかわからない。 4 脱却による、さらなる加速は想定外のことを引き起こす可能性。 私はまず、4について考えた。 しかし今回の件も考えると、もうどうなるか予測することはできなかった。
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