プロローグ

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「なぜ世界にはオーパーツなるものが存在すると思うかね、シュナイダー君。」私がランチを食べていると教授が隣の席から突然話しかけてきた。突拍子もない質問だったので少し考えた。 オーパーツの存在理由か~…それは言うまでもな く、今我々が使っている技術より高レベルの技術が古代にあったからだと思うけどな~、だけど… 私が考えている内にいつのまにか私の同僚であるジュールが教授の隣の席に座っていた。私は内心少しイラッとした。ジュールはいつも私を冷やかすような、教授を馬鹿にするかのような言葉遣いで話しかけてくるからである。実際そんな気持ちがあるかどうかわからないがジュールの表情を見てそれを確信した。 「どうしたんですか教授?またなぞなぞですか?」「なぞなぞとは失礼だな~、ジュール君。」 私達同僚の中では教授のこのような突拍子もない質問を「なぞなぞ」と呼んでいた。教授の質問はいつも答えがあるわけではないからである。教授は自分の質問を「なぞなぞ」と呼ばれていることに対して嫌悪感は抱いていなかった。教授の性格上、好き嫌いはどうでもよく、ただその質問がなんかしらの鍵になることが重要らしい 。
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