第一話

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日野とヘルスの問題から数ヶ月。 相馬や稲森、花井達が通っている第一魔法科高校はもうすぐ、文化祭を開く時期になっていた。 魔法科高校の文化祭といっても、この世界の人々は魔法が使えるので、ほとんどは普通の高校の文化祭と変わらない。 だから、屋台で食べ物を作る場合は、ほぼ必ずと言っていいほど火属性の魔法を使える者がいる。 しかし、文化祭の一番盛り上がる場所は、誰でも参加できる闘技場だろう。 この闘技場では、エントリーなどは必要ないし、誰でも参加できるため、強者も集まってくる。 そして、魔法騎士団のスカウトのために来る人もいる。 ここでは賭けも行われるため、主催者側にも給料がかなり入ってくる。そのため、参加料金などはかからないのだ。 しかし、エントリーが必要になる闘いもある。それは、トーナメント戦となり、こちらも参加料金はかからないが、優勝すれば賞金が入る。 その優勝賞金を狙っている者も少なくない。 相馬達もその優勝賞金を狙っていた。 賞金の金額は、百万円である。 百万円あれば、すこしは贅沢もできるし、なにより魔法を使う者が一番欲しがる物…………魔道具を買うことができる。
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