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「その延長よ。私も。夜中にそんな気分になったの。それが朝になっても次の日になっても変わらないだけ」
「そんな理由で?」
私が呆れたときにふいに外が静かになった。
「あれ?雨が止んだ」
「風も収まったみたいね」
さっきまで荒れ狂っていた雷雨が嘘のように静かになった。
外からは祈祷の声が聞こえる。
「もう祓えたのかな?」
「だったら開けてくれるはずよ」
「ってことはまだいるんだ」
巴がそう言ったときに、お堂の中で時を刻んでいた時計の音が消えた。
「あれ?時計が止まってる」
巴が手に取ったそのとき、足下の方からゴーッという地鳴りのような音が響いてきた。
私と巴が顔を見合わせた瞬間、ドーンと大きな音とともにお堂が大きく揺れだした。
二人とも床に投げ出されて立っていられないほどの揺れ。
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