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一階に降りるとテーブルに朝食が並べてあった。
味噌汁からは香ばしい匂いと一緒に湯気が立ち昇っている。
しかし祖母の姿がない。
「おばあちゃん?」
声をかけながら廊下に出ると、祖母の部屋から声が聞こえてきた。
仏壇にお経を読み上げている声だ。
おじいちゃんの位牌もあるし、私も改めてお礼をしておこうかな。
お経が止んだので祖母の部屋に行くと仏壇の前に祖母が座っていた。
「おばあちゃん。おはよう」
しかし祖母はこっちを向かないし返事もしない。
「おばあちゃん?」
仏壇の前で座ったままの祖母に近寄ると肩を叩いた。
ガクッと祖母の体が崩れるように倒れこむ。
「おばあちゃん!?」
驚いて抱きかかえると祖母の頬を叩いた。
「ちょっとおばあちゃん!どうしたの!?」
祖母の体は温かいが無反応だ。
口元に顔を寄せると息をしていない。
「嘘でしょう!?ちょっと!?」
必死に祖母の体を揺すると反応があった。
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