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まるで一匹狼のような目をしている。
当然、誰も寄せつけない…
「ねぇ、あの人何年生？」
「３年だよ」
「関わらない方がいいよ」
圭は幼なじみ。
あまりにもお互いのことを知りすぎていて
友情以外の感情を持てない…
つまり友だち。
「ふーん…」
そう言われると余計に気になる
「俺らより１つ上で、今年の春に転校してきたらしい」
渡り廊下から
どこを眺めているのか
イヤホンをつけて
険しい顔をしている…
「名前知ってるの？」
「志田ゆい」
とても端正な顔立ちをしていて
背も高くて
スタイルもいい。
時々見かけていたけど
彼女だけ全く他の世界にいるみたいで
気になってたんだ…
「関わらない方がいいって、どうして？」
「噂だけど…」
キーンコーン…
「やべっ、教室戻らないと」
「小百合も早く行けよ」
噂…
すごく気になる。
彼女は動く気配はない…
授業出ないのかな
後ろ髪を引かれながら
走って教室に向かった。
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