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「モエだよね?これ。」「そうだよ!流石だねわかった里穂ちゃん…」なぜだかバツの悪い顔をしている琢磨が切り出した。「あのさ、今日息子くん合宿だから帰りTAXIコースかなぁ~とか言ってたじゃない…申し訳ないんだけど、俺今日あんまりゆっくり出来なくなっちやったんだ、てか、ホテルとか無理になっちゃったんだよ、残念なんだけど。」「それでモエ?…」「いや…なんかお詫びじゃないんだけどね。里穂ちゃん…モエ好きだし。俺も残念なんだけどね。」琢磨はしどろもどろしていた、全然おかしい、何か言いづらい事をかかえているのは明らかにわかった、がっかりと不安が胸の中にたちこめてあっという間に満タンになる。「帰らなきゃいけないのはわかったよ、ホテルに行かないのもわかったよ、何か奥さんとあったんでしよ良かったら話てよ、…もしかして私と関係ある?」少し息を整えてから琢磨は切り出した。「いや、実はね、うちの嫁さぁ今年で35に
なるしね、妊活始めようって事になったんだよ、まぁ折角子供作るならやっぱり二人はほしいっていうのが夫婦の理想だから、まぁ、じゃあ直ぐにでもって事で病院も通いだして今タイミング治療してるんだよね…それで、今日がタイミング悪く排卵日みたいでさぁ、里穂ちゃんとの約束も大切だし、俺どうして良いのやら分からなくなってきて、結局今になっちやったんだ。まぁ、今朝今日排卵日だとか言われたんだよね、あ、まぁそろそろだから禁欲してとかは言われてたんだけど。なんかこんな感じになっちゃってごめんね…」琢磨は里穂に手をあわせて下をむいた。「そうなんだ…私と会ってるのバレたのかと思った、違うなら別に私は大丈夫だよ。」目は全く笑えなかったが、里穂は笑ってみせた。琢磨は結婚して5年嫁はバリバリ働いているタイプで今まで子供はあまり欲しがっていないのが悩みだと琢磨から聞いていたからなんだか里穂は騙された気分にもなったが、それよ
り何よりこのあと嫁とSEXすると宣言される愛人なんて聞いた事が無いので、何処に気持ちを持って行けば良いのやらわからなくなった。
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