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金額的に条件に見合うエプロンは見つかったがさすがに30枚を超える枚数だ。
取り寄せになってしまうと店員さんに言われ、お願いをした。
その後、二人で雑貨屋を覗いて、ペーパーナプキンを見たりしながらぶらぶらとする。
パーティーグッズのかぶり物を面白そうにかぶる三崎に思わず噴き出したり、少しだけ友達っぽい感じにむず痒い様なそんな気がした。
こうやって、馬鹿な事をする三崎を見ていると、ああこいつって思った事を思った様にやってるんだなと思う。
考えたりなんてあまりしないんだろう。
だから、俺にサクラなんていうかわいらしい名字が似合わないと思ったのも、俺の顔が変ってさっき言ったのも本当にそう思って言ってるという事だ。
こんな時あまり感情が表に出無くて良かったと思う。
情けない顔をこいつにだけは見せたくない。
馬鹿だと思うけど何時もそう思ってしまうのだ。
一人そんな事を考えていると
「佐久良ちゃん、聞いてるか?」
「ああ、悪い。」
「佐久良ちゃんが素直に謝るなんて、珍しいな。
明日はヤリでもふるんじゃねえか?」
煩い。そんな気持ちを込めて三崎を睨みつけると、面白そうにニヤニヤと笑われる。
「飯、食ってかねえ?って聞いたんだけど。」
相変わらずニヤニヤと笑いながら三崎は言う。
「ああ、別にいいけど。」
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