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まるで女の様に声を上げて、思わず羞恥に赤くなる。
「下?」
さも面白そうに三崎は笑って下肢に手を伸ばした。
触ってもらえるという期待にすがるように見つめると、触って欲しかった部分よりさらに奥に手を伸ばされる。
「ちょっ、待って。」
静止は聞き届けられず、まだ全く慣らしていないそこに指を二本突っ込まれる。
ピリリとした少しの痛みと酷い異物感。
思わず眉根を寄せると
「相変わらず、お前の中狭いな。」
と悪びれずに言われた。
入れられた手と反対、左手でベッド脇から器用に、潤滑剤を取り出して、適当に孔の周りにかけられる。
それから、そのジェルの滑りを借りて、中に入った指をぬぷぬぷと抜き差しされる。
じれったい快感に、ふうふうと浅い息を繰り返す。
だけど、まだ後ろだけでは決定的な快楽には溺れられず声を上げようとした時、中を開く様に、ぐるりと指を動かされ、思わず唇を噛みしめながら言葉にならない声を上げた。
「ん、気持ちよさそうだな。どうした?」
分かってる筈だ。それなのに意地悪く聞いてくる三崎に場違いだと思いながらも舌打ちが出た。
「……触れよ。」
それでも、かすれた声で頼むが、内壁を指で撫でられただけだった。
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