三崎君と佐久良君は恋人同士

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内側からぐちゃぐちゃにされて、それが嬉しい。 ただただ、三崎という男に翻弄されて、涎でべとべとの酷い顔をさらして、そんな事実も分からなくなっていて。 ひたすら喘いで、三崎にしがみつく。 「あ゛、ん゛ー。あっあっあぅ。」 気持ちよくて、でも、肝心の部分は一切触ってもらえずボロボロと生理的な涙がこぼれる。 「み、さき、三崎……。」 うわ言の様に名前を呼ぶ。 「どうした、良平。」 三崎に言われた、自分自身のめったに呼ばれることの無い名前を認識した瞬間、ジワリとそれが広がって、はじけた。 同時に、射精して思いっきり中の三崎を締め付けたと思う。 三崎は眉根を寄せ耐えるような仕草をした後 「名前呼ばれて嬉しくて、イっちゃったんだ。」 ニヤリと笑ってそう言った。 確かにあれは歓喜の一種だったのだろう。 だが、答える前に、先程よりさらに激しく腰を揺さぶられる。 イったばかりで、快感を通り越してもはや苦痛だった。 「イってる。今、イってう、あー。らめ、ダメらって、あんぅっ、うっ、んーっっ!!」 頭を振りたくって、ひたすら快楽を逃すが、追い打ちをかけるようにガツガツと腰を打ち付けられて、目の前が真っ白になった。 ◆     
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