三崎君のお楽しみ

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三崎君のお楽しみ

2016年2月に書いたやつ R18 ロータープレイ野外 なんで、こんなことになったかといえば自業自得な部分もあるけれど、それにしてもさすがにこんな仕打ちをされるとは俺も想像できなかった。 体内に入ってしまっている、それが中で蠢く。 ヴヴヴというモーター音は外には恐らく漏れていないはずだ。 でも体の中で小刻みな動きに合わせて、外に音が漏れ聞こえているのではないかと不安になる。 横を自転車を引いて歩く三崎は上機嫌な様子だ。 「……糞が。」 絞り出すように言った言葉は独り言よりまだ小さかった筈なのに、三崎がこちらを見た。 「ふーん。」 ニヤニヤと笑いながら、三崎が手元を動かした、気がした。 実際は碌に見れてもいない。 突然、強く振動しだしたそれに思わずしゃがみこむ。 「俺は、優しいだろうが。 授業中に突っ込むようなことしてねーだろ。」 声はいつになく優しい。 が見上げた顔は、欲でギラギラとしていて全く声色とそぐわない。 「……死ね。」 「いいね、腹上死だろ?」 けらけらと笑った後、三崎はいくぞと言った。 人通りが全くないとはいえ、往来だ。いつ人が来るか分かったもんじゃない。 少し前かがみ気味ながら、なんとか立ち上がり、ふらつきながら歩く俺を見て三崎も再び歩き始めた。 中の振動が、多少弱くなった気がする。 「これは、これで楽しいけど、俺以外に感じてるってのはなんかムカつくな。」 理不尽だと思った。 誰が、こんな無機物入れてほしいと頼んだよ。 あー、糞、段々頭の中が麻痺している気がする。 「ホント、お前、いっぺん死んでやり直せよ。」 三崎の家はもうすぐだ。だから、本当に二人きりなったら全部、ぶちまけてやる。 「目え、潤んでるし、顔真っ赤だし、全く意味ねえよ、その言葉。」 相変わらず、上機嫌のまま三崎は、声を出して笑った。 その余裕が酷くムカついたのは、自分自身も驚いた。 結局その後、余裕を全部取り払った三崎を見て後悔したのは俺の方だった。 END
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