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大臣
「国王様、ただいま勇者と名乗る青年が城を訪ねて参りました」
国王
「……ついに来たか」
大臣
「はい……国王様が手紙をお送りになって二週間……ついにこの時が来ました」
国王
「うむ……して、その勇者と名乗る青年はどのような者であった?」
大臣
「………………」
国王
「……大臣?どうした?何か申せ」
大臣
「は、はい……その、ですね…………まるで、結婚式を抜け出してきたかのような……」
国王
「……ふぁ?な、何を申しておる。勇者なのだろう?もっと、こう…… 鎧とか……まあ序盤だし皮の装備とか、何かしら武装を……」
大臣
「完璧にタキシードを着こなしていました」
国王
「連れて参れぇ!!今すぐその勇者を連れて参れぇ!!」
勇者ツルギ
「お初にお目にかかります、国王様。私、ダカラージュ村から参りました、ツルギと申します。この度、勇者として選出して頂き、真に光栄でございます」
国王
「(めっちゃピッシリしてるぅー!!!タキシードめっちゃピッシリ着てるぅー!!!話し方もめっちゃピッシリィー!!!でもそれ以外なんも装備してねぇー!!!!!)」
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