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ツルギ
「聞きたいことですか?」
国王
「うむ。まずその服装はなんだ」
ツルギ
「これですか?これはタキシードって言う服装で」
国王
「知ってるわそれぐらい!こちとら月一のパーティーで幾度となく目にしてるわ!!」
ツルギ
「はぁ」
国王
「ワシがそなたに問いているのは、勇者としてこれから厳しい戦いに身を投じるにも関わらず、そのような装備で大丈夫なのかと言うことだ」
ツルギ
「そう言うことでしたら、もちろん戦闘を目的とした装備も整えております」
国王
「ほう。ではこう言った場のためにわざわざその服装を持ち歩いていると言うのか。それは殊勝な心掛けであるな」
ツルギ
「はい。これからの旅路に置いて何が起こるか分からない故に、あらゆる魔物と戦うため、レザーアーマーのような軽装備から鉄素材で誂えた重装備。更には快適な睡眠を提供してくれると巷で評判なパジャマから手もみ洗いでどんな汚れも落ちてしまう主婦の味方なエプロン。誰に見られても恥ずかしくないクールな下着。そしてなんと言っても」
国王
「殊勝過ぎるわ!!!いや、もはや勇者としては殊勝でもなんでもないわ!!!それでどうやってここまで来たんだ!?」
ツルギ
「馬車で来ました。城下町の郊外に3台ほど停泊させています」
国王
「なるほど。確かに馬車なら可能で……3台!?」
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