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4。
私は…
電話をした後
階段を降りて
玄関の前で待つ
少し経つと
救急車が近づいてくる
音がした
ピーポ…ピーポー
救急車が家の目の前に止まり
救命士が降りて来て
私に
「こちらですか?」
声をかけれたので
返事をし
「階段を上がった右側に人が倒れてます」
と伝えたら
担架を持った別の救命士が
救急車から2人降りて来た
私も後へ続いてついて行く
救命士が呼びかけているけど
やはり返事がない…
ダメだよね…
私が確認した時も
息してないし…
私には聞こえないように
救命士が2人で
ボソボソっと話している
すると今度はパトカーが到着したよう…
刑事と警官が数人部屋に入って来た…
うわー…
ドラマみたい!!
いけない浮かれたらダメだ…
私は後から来た刑事を見て
思わず声をあげた
「えっ?総ちゃん?」
その声を聞いて
私の方を見て
総ちゃんが叫んだ
「桐子?!
お前、何でココにいるんだ?
…まさか、桐子が通報したのか?」
「うん…総ちゃん、ここの担当なの?」
「現場がうちの隣って聞いて
ココの担当になったんだよ?
って、お前話を逸らすなよ?」
すると別の刑事が
総ちゃんに
「倉橋?奥さんか?」
聞いてきた…
総ちゃんこと
倉橋 総一郎は…実は私の夫で
所轄の刑事です
「桐子…お前なぁ。」
そう言いながら
人が居ない所へ
引っ張っていかれ
「この事件に首を突っ込むなよ?」
「私…第1発見者だよ?」
「マジか?はぁー
何でこうなったんだよ?」
私は総ちゃんに
経緯を簡単に話すと
「桐子、お前
2時間ドラマの見過ぎだからな。
主婦が事件に突っ込むなよ?
それと、俺の仕事の邪魔をするな。
わかった?」
私は返事をした
「わかったよ…」
でも…気になって仕方がなかった…
………
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