50人が本棚に入れています
本棚に追加
３。
まさか…事件なの？！
そう思いながら
不法浸入覚悟で
静かに中へ入った…
何かあったら困るし
隣で死者が出たら
怖くて住めない…
…私は実を言うと
サスペンスドラマが好き
玄関でサンダルを脱がないで
これまたエプロンのポケットに入っていた
ビニール袋をサンダルにかぶせるように履く…
静かに上がってみた
ミシッ…
私が上がると音がする…
なるべく静かに…
音を立てないように…
さっきの声と音からすると
2階で何かが起きたことになるはず…
私は階段を探し
ゆっくりと…階段を上がって行く…
2階に着くと
シーンと静まり返っている
少しうわずった声で
「誰か居ますか？」
声をかけてみた…
返事は返ってこない…
隣の家でも塀の向こう側だったから
名前も知らないので名前で
呼べなかった…
人の気配がするのがわかった…
右側をゆっくりと見ると
足だけが見えた…
倒れているとわかる…
「キャッ…」
小さく叫んだ私…
驚いたけれど
急いで倒れている人の側へ行くと
女性が倒れていた…
息をしているか
耳を傾けて
確認した
ごくっ…
唾を飲み込んだ…
息をしていない…
私はポケットから
スマホを取り出し
電話を掛け始めた…
あれ？
こう言う時って
救急車が先なの？
それとも警察？
深呼吸して…
私は…
先に救急車を呼び…
警察へ電話を掛けた…
………
最初のコメントを投稿しよう！