第一章 罪と出会い

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「なるほどねーん。じゃー、もし、ひめちゃんの言う通り、他の目的があったとしたら、どうするのかなぁー?」 「それが正しいことなら~……協力…したい。でも~、いくら正しいことでも、それが、わたし以外の誰かを傷つけることになるなら~……、わたしは協力できない」 「敵か味方とかじゃーなくて、協力できるか出来ないか、なんだぁー」 「茜ちゃんは友達だから~、茜ちゃんの助けになってあげたい。わたしには、茜ちゃんが悲しんでるように見えるから……」 「なに、それぇー。マジない! てか、それも加味した演技で、同情誘ってるかもじゃん?」 「わたしには、そうは見えないよ~」 微笑む夢姫。 「うわぁー、信憑性なぁー。会ったばっかで、何で、そんなことぉ、分かんのぉー? ひめちゃんが気づいていないだけで、もしかしたら、ちょー悪い子かもよぉ?」 茜が意地悪く言った。 (私が優しい子なわけない。) 茜はそう思った。自分は茜が言うような人間じゃない。優しさなんて、持っていない。 それを否定したくて、少しムキになっていた。 だが、夢姫は自分が言ったことが嘘ではないことを証明するように、優しい笑顔を見せて。     
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